─ 回想 ─
[初めて任務を共にした時の私が彼に抱いたのは羨望。
前に出て戦うだけしか能の無い私と違い、探索の術に長けるその人。
ないものねだりと解っていても、羨ましかった。
確実に見つけ出せるということは、無用な戦いを避けられるということ。
傷つけるだけの力より、きっとずっと、尊いと。
そんな思いを抱きながら、何度となく彼と同じ任務に就いた。
最初はただの羨望だったそれが、自分に出来ない事をしてくれる彼への感謝に変わって。
私も出来る事を頑張ろう、そう思うようになった頃。
それ>>23は、起きた]
───… っ !?
[いつも通りクレステッドの見つけた憑依体の活動を停止させ、引き上げの合図を待っている時だった。
私達が片付けた憑依体が最後の一体だと思い意識が緩んでいた為か、彼に名を呼ばれるまで、私はそれに気付かなかった]