ー ぼくのいろいろ ー
[僕には両親がいない。
理由は知らないけど、別に寂しくはなかった。
町の人達が良くしてくれたし
機械整備とか修理したりするのが楽しかったから。
どこをどうすれば直せるか
効率良く効果的な整備が出来るのか
それがなんとなく分かるんだよね、僕。
そんな僕は、12年くらい前に積み荷に混ざって船に乗り込んで以来ずっとグルトップに乗ってる。
僕のいた惑星に来たグルトップを見て惚れちゃったんだよね。
だからこっそり乗り込んでエンジン周りの機器眺めながら整備してたんだけど、流石にバレちゃって。
でも船長さん……あ、ドロシーの前の船長ね?
その前船長さんが僕の整備に感心してくれたから
僕もそれを利用して
"グルトップ専属の整備士になるし、一番下っ端でいいから船に乗せて!"
って、しつこく頼んで。
船長も優しくてさ、それで置いといてくれたんだ。
そうしてなかったら僕はこの船にいなかったと思う。
いやーやってみるもんだよね!]