人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


翡翠風精 シュテルン

― 小島のどこか ―

……るー……。
ほんとにもー。

[仕方ないんだから、と言わんばかりの調子でぶつぶつと呟きつつ、少年はぱん、と両手を打ち鳴らす。
音に応じるように翡翠色の光が舞い散り、それは風に乗って待機場所の方へと流れて行った。

その輝きに気付くものがあれば、誘うように霧の奥へと進む、いわば誘導のためのもの]

どーなっても、知らないのだよ、ぼくは。

[言っても聞かないだろうけど、とは思いつつ。
ぽつり、もらした少年は、守り人たる彼の待つ場所へと向けて歩き出した。*]

(69) 2017/08/05(Sat) 00:19:01

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