[何かの作業をしている時間が一番落ち着く、嫌なことも忘れられるのだパンは作れるのだろうか。いや、流石に材料までは無いか?大きな屋敷に来たことなど初めてだからよくは分からずきょろきょろ見渡しては首を捻る。そういえば、うちの店に来たあの旅人はどうしているだろう。村を出れただろうか。お節介な母親が買ったものより多くあの人に押し付けたパンの中に、自分が焼いたものもあった*]