え、あれ、乗り気じゃないのって俺だけ?
[屈託なく言い切る少年――九神>>60を見てぽかんと口を開ける。
彼の言うじーちゃんの言葉は、内心にぐさりと刺さるものがあるものの]
いや待て、お前らいきなりこんな所連れて来られて、あっちに残して来たこととか心配になんねーのかよ。
やりたくないとか、そういう話じゃなくってだな。
[若干言い訳めいた言葉が混ざるも、眉を寄せた眼差しは真剣で]
周りに迷惑がかかるかもしんねーじゃん……?
[自分にとっての心残りは、大会を控えた野球部のことだ。
部員が一人行方不明になったことが、大事になって大会の参加に響きでもしたら――と。
自分のそれは杞憂かもしれないが、先の見えない状況でその辺りを気にしてなさそうな他3名が気に掛かってもいた]