>>66…どこから来たのか、分からない。…僕に残ってるのは、名前だけ。[食べる手を一度止め、ゆるゆると首を振ればそう答える。相手の笑みを見れば、なぜだろう、少しだけ逃げ出したくなる。しかしすぐにそれがなくなればその緊張感は和らいでいつも通りに。]…僕にはお金、ないよ。でも、見に行きたい。……何か、思い出せるかもしれないし。[服は買えないな、と少し残念に思って。少しばかり寒いがなんとかなるだろう。]