……呪い…、とはかくも恐ろしいものだ。 呪いという言葉だけで、人々を惑わすことが出来るのだから。 …しかし、本当に神様とやらは居るものなのだろうか? それは、人々が創りだした偶像か、本物か。 見届けさせてもらいましょう。 ――最も、神より一番恐ろしいのは人間だと思うけれど、ね。[ふ、と薄く笑みながら、軽く目を閉じ。 男は木に身を凭れかけさせた。**]