― 王都攻略時・玉座の間 ―[散っていく配下らを見送って、魔王はひとり玉座で思いに沈む。これからの支配拡大について巡らせていた思考は、不快な痛みによって中断させられた。] まこと、忌々しきは聖剣か。[左胸を押さえて吐き捨てる。千古の時を超えてもなお癒えぬ傷。未だ己の力を封じている刻印。]