[ 大天使とマチスの会話の間も、空中での完全停止はできないトラオムングは、緩く旋回しながら上昇を続けている ]あの大きさなら…突っ込めるな。[ ぼそり、呟いた言葉の意味は、コンラートの操る複葉機に同乗し、諸共に狭い飛空艦の格納庫に突っ込んだ経験を持つダーフィトだけが、理解できるものだっただろう ]