[ 隣で星司が、どこか嬉しそうな笑みを浮かべる ]『星司、何笑ってるの?』[ 覗き込んで遠慮なく突っ込み入れた風の妖精に「なんでもなーい」と軽く返して駆け出す異界の疾風を、同じような笑みを浮かべて、ウェルシュは追いかけ ]待ってよー!星司!あ、あれ面白そう!![ 追いかけながら、早速、楽しげな見せ物に気を惹かれたりと忙しい ]『......落ち着き無いのが二人に増えてるし』[ ぼやくように口にしながらも、風の妖精の翠の翅も、楽しげな光を零して、ひらひらとはばたいていた* ]