…………、っ…。
[ヤコブの言うことは“死者の魂の存在を証明しろ”と言っていることに等しい。>>61
そしてエルナにそのための手立てはない。
死者と会話でもできればまだ、あがくことは出来たかもしれないというのに]
な、何よ……。
死にたくないならどうぞかかってきなさいよ。
[ポケットに入れた手をうろんげに見つめ、呟く。敵意を隠しもしない様子で。
心の裡の冷酷な部分は既に、最悪を想定して動いている。
自分以外の五人をどのような順番で殺せばいいのか見極めようとしている。
能力を信じないことなど、順番が早まる最たる要素なのだが―――]
………リゼット。
[紡ぐ言葉>>62>>63に心を打たれたように、表情を和らげていた]