……天煌、開封!我、我が力の全てを持って、中枢たる務めを全うする事、ここに宣する![凛とした宣言と共にばさり、という音が響き渡る。それと共に開いたのは、真白の六翼。天界にあるという、天使思わせるそれは右が薄紫、左が薄碧の光を淡く纏っていた。本来の姿──天界より下りし者と、人の融合体としての在り方を晒すのは、百年に一度のこの時のみ。『虚無』の侵食を抑えるため、『世界』と交わした約束を果たすため、文字通りの全力を振り絞るためのもの。**]