[掛ける言葉を見つけられないまま、その横をすり抜けて足音を殺して階段へ]
(ね、ねぇリエーフ、あれ生きてるのかしら、死んでるのかしら?)
『生きてるだろうどう考えても』
(でもピクリとも動かないわ……。彫像みたい)
『筋肉は極限まで鍛えると彫像にでもなるのかもしれぬな』
[魔ッスルをこわごわ振り返ってチラ見するエレオノーレに対して、リエーフは少々投げやりだ。
君は人狼だろう、筋肉如きに怯んでどうするのだ、と言いたげな眼差しを受けて、少しばかり目が泳いだ。
何故、リエーフはアレを見て平静でいられるというの……!?]