―少し前:メイン・サロン―
いやそれは怪我の手当よりも先に寝ろよ?
[順調にかっぱらい計画を企てるシメオンへ
ダーフィトは半眼で突っ込みを入れた。>>33
全く人のことは言えない。
ダーフィトだって騒動が起こる前に幾らかと
カークの覚醒を待つ間の僅かな間に仮眠を取ったのみである。
しかし、完全に自分のことは棚に上げていた。]
かっぱらいは教唆を吐かねえ程度に
体力が回復してからにしてくれや。
…俺か? まあ、なんだ。薬だとか色々とな。
[自分のことについて聞かれたなら口を滑らせた故とは知らず
軽く暈した上で答えを返しただろう。]