ふふ、随分と威勢のいい。
悪くないですね。
[気迫の籠った声と共に振り翳された剣>>58は、目にも止まらぬ速さで衝撃波を放つ。
気合と力に満足そうに微笑めば、傷口の塞がった掌で大鎌の柄を握り締め、同様の衝撃波を生み出した。]
――ふっ。
[そのまま動きを止めることなく、衝撃波の下を潜り抜けるかのように一歩、強く床を蹴る。
低空を飛行するような勢いで風を切れば、力の衝突の余波で何ヶ所か肌を切った。
飛び散る血液を蝋燭の炎へ浸して、増幅したそれが己の大鎌に纏わりつく。]
はぁっ!
[間合いまで辿り着くと同時、下から大鎌を振り上げる。
それはクレステッドの腹を抉るような軌道で風を切った。]