人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[青年はエルの部屋へ向かうべく、青年は城内をつかつかと闊歩していたが、ふと何かを思い出したように足を止める。

ごそごそ、と鞄を探れば、出てくるのは細身のナイフ。
吸血鬼の身でも握れるよう柄は木でできており、細かい装飾が施されている。そして刀身は、鈍く光る銀。

青年は吐き捨てるように言った。]

こんなもの。
体格の不利を補うためのものだろう。
……そんなだから、いつまで経っても庇護下から抜け出すことができないんだ。情けないことだ。

[暫く裏に表にとナイフを弄び、観察していたが]

まあ、使えるものは使わせてもらおうか。

[ふん、と不遜に鼻を鳴らして、取り出しやすいポケットに小さな凶器を仕舞い込んだ。
その時だっただろうか、青年の鋭敏な聴覚が、
悲鳴と助けを求める声>>67を耳にしたのは。]

(68) 2015/01/31(Sat) 01:42:49

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