[隣に並んで考え事を始めれば、不意に差し出される羽織。
きょとんとしてから、はにかむように微笑んだ。
このての”女の子扱い”は日常であまりされない故に気恥ずかしくて]
えへへ、優しいんだね。けど大丈夫だよぉ、大袈裟だなぁ…。
本格的に身体が冷えちゃう前に中に入るから、へいきへいき。
それに、今度は君が寒くなっちゃうだろ?
[そんな遣り取りを見たノトカー>>60が、今度はイェンスに上着を差し出したから、ぐるり移動した上着を視線で追い掛けてから、小さく吹き出し腹を抱えて笑った。
笑いながら結局、イェンスが差し出してくれた羽織はイェンスの肩に、ノトカーの上着はノトカーに返した。
流れる風は冷たかったけれど、優しい二人の気遣いにほんわか心の中が暖かくなった]