准将の命ならば、仕方がないな。 …… …………[差し出した手を繋げないどころか、視線は白馬に釘付けだった。死体にすら眉一つ動かさなかった女は、今ですら馬を克服できずにいた] や、やむおえまい…![この世の終りだ、という表情で、おずおずと、ノトカーの血のついた手に、自らの凍傷予防用の皮の手袋を重ねた。むしろあまりのへっぴり腰に、盗賊などがやる獲物乗せで掻っ攫うのがいいんじゃないかというほどのびびりようだった]