[あの時行われていた狩りは、普通とは違っていた。獲物は同族。許可した覚えのない侵入。挨拶のひとつもなかったのは、若輩と侮られたか。] ここは私の狩場で、彼は私の客人だ。 ここで血を流すならば、私と私の祖の名にかけて 相応の措置を取らせてもらおう。[始祖の名を出したのが効いたのだろう。古き血の末裔を捕えようとしていたものたちは手を止め、協議の末に、かの者を野茨城に留め置くこととなった。]