― ??? ―>>54[名を呼び、頬に唇をくっつけて。ゆっくりと彼の顔を覗き込む。端正な顔に、すこしずれた銀の眼鏡がかかっていて。見るものに微笑を呼ぶようなニュアンスを与えていた] ――……あれ。 眼鏡、外さないまま寝ちゃったのか。[本を読み進めるうちに、いつのまにか眠り込んでしまったのだろうか。疲れていたのかな。仕事が忙しくなった、とは聞いていないけど。たしか、明日は仕事がお休みだから。彼が帰ってくる前に、何か元気になるようなものを作ろうか]