― まどろみの中 ―[遠い遠い意識の中、親友の声>>1が聞こえる。きらきらと輝くものが、白い視界に散らばって消えた。>>13深く、深く、墜ちていく意識。親友が呼ぶ名が微かに聞こえ>>16やがて真綿で塞がれたように何も聞こえなくなる。昏い場所へ落ちていく感覚は、前にも味わった。あの時は凍えるほどに寒かったのに、今はなぜか温かい。全てをやり遂げて、満足したからだろうか。それとも、自分も鍵と一つになったからだろうか。そんな思考も、やがて闇へと溶けていき―――]