…ただ、君の言うとおり、
経過観察だけは確りと行ったほうがいいだろうね。早急に。
チグリスに着いた後にでもメディカルチェックを受けに行き給え。
[ 死神の相手として選ばれた彼に自覚症状がなくとも、
危険種族とまで言われるほどの相手に目をつけられたのだから
日数が経過すれば何が起きるかは分からない。学者のように。
故に、念を押すように未来の話を"おじさん"にしたのだったが。
話が移り変わって彼が親しかったというマーティンの話をすれば。
飛んできた視線>>57にやや居心地が悪くなって視線を逸らす。 ]
僕も昔は彼に何度か助けられたことがあるからな。
信じたくはなかったが、あの血の海を見ると……ね。
[ 脳裏にはカレルと彼が倒れていた赤い床が蘇って。
もう一人――彼と話していたカサンドラの顔も蘇って。
…彼女は今、どこにいるのだろうか、と思うけれど、
Nルームで行われている死闘のことを想像出来るはずもなく。 ]