[それから更に時が経ち。
無尽蔵に繋がりを広げ続けたマクワイアの血族は
その中から有用な者を判断し、登用するには
あまりに範囲を広げすぎていた。
故に、三代目提督は初代の血統から
遠く離れた一族の者を傍流の家系と定め。
便宜上、自らの属する家を本家とし、
他に色濃く血統を引き継いだ三家を加えてマクワイア四家と定めた。
提督の地位は四家の中から最も優秀な者が引き継ぎ、
当時の提督の属す家を本家とする。
三代目の定めた決定に異議を唱える者も多かったと言われるが、
後続への引継ぎに当たり、彼の放った一言で
叛意は殆ど見られなくなったという。
曰く、『 優秀な者を我が家は拒まない。
高貴な出自を持とうと、土着の民であろうと
才覚があるならば取り立てる。 』と。]