[腰を抱いていた手を解き、ジークムントと正面から向き合う。] …城を、出て行きたいと考えたことが? それについては── あなたが、自分の血子を作って、愛するその子と共に、この城を出てゆく以外に、許しはないだろうと、申し上げておきましょう。