[当然ながら先頭は立ち止まろうとするが、後続は構わず進もうとする。混乱が起き、もつれあうようにして堀に落ちていくものが続出した。それが続くうちに、仲間を踏み台にして堀を越えようとするものたちが現れる。もう少し頭の回る連中は、端材を組み合わせて簡易な梯子を作り始める。魔軍は少しずつ、空堀を乗り越えようとし始めていた。それら狂騒のかなり後ろで、鉄底族は変わらぬ歩みの進軍を続けている。]