人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

― オプティモ ―

[潰走とも呼べる撤退を始めたクレメンス軍を、アレイゼル軍は深追いしなかった。
分断され離脱に苦しんでいた騎兵部隊も、突如上空から降ってきた煉瓦や瀝青に敵味方が驚いている間を縫って、命からがら城塞の内へ逃げ込む。
丁度破壊された投石機の一つにかかった瀝青が、城塞から撤退援護のために放たれた火矢に引火して、炎をあげたりしたことも、追う側の気を逸らす助けにはなったろう]

…追撃が無い、か。

[城塞の内、恐らく一気に城壁を打ち壊しにかかってくると思われたアレイゼル軍は動かず、どこか拍子抜けしたように、男は頭を掻いた]

やはり、無駄を嫌う男だな、ソマリ・フル・アレイゼル。

[確かに、この上消耗戦となりかねない攻城を続けることに、アレイゼルの利は薄い。既に大勢は決し、勝敗も明らかだ]

(67) 2015/03/16(Mon) 21:18:29

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