人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


死せる忠臣 クレステッド

[そう鋭く指示を与え。今後の状況を想定する。

これは、まずい。
船攻めを命じた数千体の魔物に掛けた魔法は、その維持コストとして徐々に自分の体力を奪っていく。自分の意識が途切れれば、彼らは何の指揮もない烏合の衆と化す。
現状の見立てでは、勝率は7割程度しかない、というのがクレステッドの推測。しかもそれは、敵増援が無いという前提。
それでも彼はまだ撤退を決断しなかった。援軍は無いと踏んだのだ。騎兵隊の勢力の大きさに、橋北部に向かった兵の数。それらは、恐らく敵軍の全兵力であっただろうから。

――――敵には既に援軍の用意があるということを、クレステッドはまだ知らない。

丁度北では、主君が竜を落としていた>>3:226頃の出来事であった*]

(67) 2014/09/20(Sat) 18:50:32

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