人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍参謀 ギィ

[ 今度は、飛び退ることはしなかった。
より近い間合いまで接近を許し、振り上げられた槍を右手の剣先で受け流す。
まともに受け止めれば、折られるのはわかりきっていた。
ギデオンのそんな反応は、バルタの目論見どおりでもあったようだ。

 青銅と鉄が接触し、二種類の異なる音色が響く──

刹那、跳ね上げられた右手と交差するように左手の領巾が翻り、バルタの視界を通過する。
同時に、ギデオンは右足を軸に半円を描くよう、身体を反転させた。
突進するバルタを擦り抜けさせて、その背後をとるべく。]

(67) 2019/11/07(Thu) 22:11:43

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