セレス。
ここから、自分の好きなものを選ぶといい。
オレは何も言わないから。
[彼女が此方を振り向けば、かすかに首を傾けてそっと促す]
セレスが、自分が着ている姿を
オレに見てもらいたいと思う服を選んでおいで。
「これがいい」というまではオレは何も言わないから。
[彼女が最初に自分の意思で選ぶものが見たいと
そうにこりと笑って、その背を軽く叩く。
時間はいくらでもある。
彼女が選んでいるあいだ、仕立て屋が出してくれた
茶でも飲みながら彼女の様子を眺めていよう。
もし、意見を聞かれてもにこにことただ笑って眺めている]*