広間に戻ると、ほとんどの人が寝静まっていて、
ゴウゴウと風の音だけが聞こえる。
先ほど地下への扉を開けるためにお湯を使ってしまったので、
新たにストーブに乗せておいたポットはまだ沸騰しておらず、
給湯室に置いてあったカップに白湯を注ぐと、
小脇に毛布を抱え、鞄と一緒に地下室へ持って降りた。
少女はマレンマの言う事を聞かずに部屋から出ようとしていたらしいが、>>65
説得してベッドに戻す。]
エレオノーレに会いたいの?
代わりに探してきてあげるから、今は動いちゃだめよ。
ほら、これを飲むといいわ。甘くて落ち着くと思うの。
[少女に蜂蜜を入れた白湯を渡す。]