>>64[集会所を出ようとしたそのとき、背後から司会者の声がした。歩みを止め、振り向く]【わたしは、霊能者か、共鳴者だ】[そう言って扉を閉め、黒い姿は、夜の闇へと吸い込まれていく。鞄の持ち手を、強く握る。不意に――コッペリアの声が、聞こえるような気がした。]*