─宿・昨日─
[ジムゾンと酒の約束を交わし>>33――と言っても、様子を見に来たなどと言っては日頃からプライベートで飲みに来ているのだが――ニヤリと笑った]
おう、ゲルトにとっておきのボトル用意してもらうわ。
レジーナがいねぇから、肴は期待できないが……まあ、暖炉でヴルストを炙りゃ良いだろ。
[彼が去り、ごろりと転がったベッドの上で懐を探り……取り出したのは、一枚の古い写真。
肌身離さず持っていたせいで、縁はボロボロ、写真自体も日の光で赤く褪せ、所々染みも出来ている。
そこには、幼さの残る自分と悪友たちの顔が写っていた]