人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍少尉 シュテルン

― 見えない記憶 ―

[物心ついた時には、一人だった。
……いや、ひとりじゃないけれど、一人だった。

実の親がどこの誰だとか、どこの生まれだとか、そんな事は全然わからなくて、でも。
それを寂しい、なんて思った事は、一度もなかった。

理由は、物凄く、単純で。

同じような境遇の仲間たちがそこにいて、同じような気持ちを分かち合えていたから。

とはいえ、いつまでも同じ場所にはいられない、と。
それも、わかってはいたから──だから]

(67) 2015/11/02(Mon) 09:05:45

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