[ピンクの髪の少女が店を出て行ってから>>48、店の扉はからりとも鳴らない。先程まで彼女のおかげで賑やかだった分、暇な時間をひどく長く感じてしまう。]
ふむ…。しばらくはお客さんは来ないかな…?
[自分の背後に積まれた段ボールを振り返る。村の様々なところに届けるべき荷物がそこに鎮座していた。その中には、教会に持っていくべき荷物も含まれているだろうか。]
いつもとは違う時間帯の配達になるが…少し出かけるか。
[荷物をリアカーに積みこみ、ついでに商品もいくつか積み込む。配達中に客に合えば、リアカーは一時的に移動販売車にもなるのだ。近頃何故か売れるチョコレートは多めに積んで。
店の扉は開けたまま、札だけ裏返してcloseにする。勝手知ったる者ならば、店主不在でも代金を置き商品を買っていくことだろう。]
さて…。
[リアカーを引いて歩きだす。すべてを届けるには、村を大きく一回りしなくてはならないだろう。]