嗚呼、そうだな。
明日か明後日……いや、早ければ今夜にでも雪が降り出すかもしれん。そうなる前に冬支度は十分しないとな。さっき小屋から薪を補充してきて正解だったよ。
[ペーター>>65に返事しながらお湯を沸かす。
自分も小さい頃から大人に混じって故郷の漁港で働いていたから、村のあちこちの店に顔を出している勤労少年に対して親近感を持っていた。尤もペーターにはペーターなりの事情があるのだろうと思っているから、安易に”大変だな。”とか”頑張れよ。”とか言ったことは一度もないが。]
ところで、オットーのところには薪が十分あるか?
俺もあとで顔を出してみる予定だが、もし足りないようならいつでも薪小屋から持っていって構わないと伝えておいてくれよ。
[ペーターが身を寄せているパン屋では、仕事柄当たり前のことだが薪が欠かせない。
このあと新たに雪が降ったら大量の薪を持って移動するのは大変だろうと判断して、念のため声をかける。]