[宇宙連邦に属する軍で提督を勤め上げた男が
とある惑星の環境改変を提案したのは
100年以上も時を遡ったある日のこと。
莫大な資産、技術者、資材の提供もあって、
提案はさして反論も反対もなく受け入れられた。
…希少価値のある資源が大量に眠っているという言葉も
決定を促した一因だっただろう。
かくして、ネオ・カナンの開拓成功を以て、
マクワイア家はより軍部への影響を色濃くすることになる。
テラ・フォーミングが成功した頃、
計画を推進した本人は既に息を引き取っていたが、
提督の地位は彼の息子である三代目が後を継いで任を行っていた。
尚、猪の家紋が使われ始めた時期については諸説あるが、
二代目が政略結婚を行うにあたり、急遽用意した説が濃厚らしい。
閑話休題である。]