[少女は青年の声に顔をあげる。少女の痩せた肩にも薄く白い雪が積もっていた。]室内に?でも、ペーターはどうするの。[長い時間雪風に晒されてペーターの身体は冷たく凍ってしまっている。寒そうだ、と少女はオットーに訴える。だけども、少年の身体は此処にあっても彼の魂は此処に無い。その事が分かっていない訳でもないのに少女はオットーの服の裾を掴んでそう言った。>>64]