― 廊下 ―[腕を出したら、たいそう驚かれた。>>45警戒しながらそろそろと近づいてきて、何度も確認しながら腕に噛みつくまで>>46を、その都度頷きながら、じっと待つ。吸われれば背筋が浮くような感覚がしたが、奥歯を噛んで、静かに耐えた。無心に吸うさまは、小さな子供か小動物のようだ。感想が、そう外れていないとは知らぬところだが。]