―― 武器庫 / 回想・クレステッドと ――
[ストレッチャーを出す少し前のこと。
ナネッテがどうしてこの場にいたのかという言葉に、どうしてだろう、と首をかしげる。]
ん…んん?
人狼、出てるっていうから、
武器を探しに来たとか……?
[後に本人の口から説明を受けることになるのだが>>59、
このときは他に理由が思いつかず、自信なさげに首をかしげる。
彼女とは通路で一度話したきりであったが、スノウとラヴィの話をしたり、
考えるより先に喋ってしまういつもの癖を指摘され、
『うん、俺、頭で考えるの遅いからどうしても、喋った後に頭が回っちゃって…』
なんて、神妙な顔で頷いたり、>>1:50
最後の別れ際の悪戯を、目をぱちりとさせて固まったまま受けて、『……もふ?』と、去り際の彼女の背中に首を傾げたりなど。>>1:153
時折ほんの少し、ほほえみのような形をとってくれた口端といい、悪い印象は一向になかったものだから、>>1:104
他の想像をすることもなく、いまはただ、首を捻るのみだった。]