―1日目・PM15:30・第三訓練場―
[一口に「プルプルスライム」と言っても、人間と同じように個体差がある。己に宛がわれたそれは淡黄色の粘液で構成されたものだった。やや小ぶりだからか動きは素早く、それでいて用意された障害物をものともしない頑丈さ。スライムにしては、という枕詞が必要だが強敵だ。故に飛び回るそれを前に立ち尽くしていた、が]
───そこか。
[銀閃一条。素早く揮われた直剣がスライムを構成する核を問答無用で両断した。強化魔法すら使わない素の技量だ。飛び散る粘液だけは被らないよう、また次の人がすぐ使えるよう薄い防御魔法で受け止め消滅処分。一例だけして次へと譲った**]