[少しして、彼女がロロンドの養女と知った。不思議そうに問うウェルシュに、侍女は彼女の本当の父母は戦いで亡くなられたらしいと彼女の知る噂話を教えてくれた。] …〜〜、そんな、[涙声になってしまったウェルシュに侍女は少し慌てて、その日は随分多めにお菓子を用意してくれた。それを全部持って少年は、画家の娘の元へと向かった。どうしたのと聞かれてもローレルに沢山のお菓子の理由が告げられることはなく、結局その日は二人して晩ごはんがあまり食べられなくなるくらいのお菓子を食べた。]