[そうして言葉交わす間に、齎されるのは第一波撃退の報。
物見塔から、西門へと向かう姿が確認された、のはそれからやや間を置いてから]
……どーやら、素直に引っかかってくれたっぽい?
[軽い口調で言いながら、背負った大剣を抜き放つ]
ま、言うまでもねーけど、ここを抜かれたら後はねぇ。
けど、戦ってんのは俺らだけじゃねぇってのを忘れなきゃ、けっこーなんとかなるもんだぜ?
[報せに緊張を募らせるまだ若い騎士たちに向けてさらりとこう告げて]
んじゃ、お出迎えといきますかっと。
[どこまでも軽い調子は崩さぬまま、迎え討つべく外へと踏み出す。
物言いの軽さとは裏腹、大剣を右肩に担いで進む姿に迷いはない。*]