人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の族長 ガートルート

─ 戦舞台 ─


[男と青年が中央の浮島に現れた頃には、既に氷華と蓮魔の戦いが始まっていた。

氷雪と水と陽光舞う戦場に、未だ幼さの残る声の怒号。琥珀の双眸をすうと細め注視すれば、主を王にせんと舞い踊るのは、年端もいかぬ少年と少女だった。]

どっちも子供じゃねえか。
趣味の悪い。

[多少苛立たし気に呟くと、あちらは、と傍らの青年から声。>>59
彼の視線を追えば、戦う四人のみならず、遥か上空、桜花に支えられ宙に浮く二人の姿。]

ああ。
今、彼処で仕合っているのが氷華と蓮魔。
氷華は見ての通り氷雪を操る。当代は初参戦らしいが、ひとつ前の女帝は王になった事もある。
蓮魔…は、然程面識無えんだが、前回の選にも出てるからな。蓮と水を操ると聞く。
賑々しい花神サマだと思ってたんだがな、なかなかどうして、苛烈なようだ。

(66) 2015/10/06(Tue) 21:49:16

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