[じき、ヤコブが談話室へ入ってくれば。>>49
その表情を見て何かを察したか。それは雰囲気からか。
いの一番に立ち上がり、急いで近づいてヤコブへと問う――]
……ヤコブさん、……何か、何か、あったんですか!?
[彼女が語気を荒らげるのは、ほぼ常に人のためであって。
ただ情報を得るためだけに、ここまで感情をむき出しにすることはそうそうないことであった。
問いに対して、ゲルトの遺体が発見された、ということをヤコブが言うならば。
目だけを血走らせ、しかし声音は必死で抑え。
可能な限りの平静を装って、押し殺したような声で、更に聞く。]
……それは、何か、事故が、あったということ、ですか………?