― 魔法学校 ―[ゆらゆらと意識は漂い揺れ動く。たたかえ、という声も今は遠く、 父の期待に応えたかった。 喜んでくれる顔が嬉しかったから。 父に戦争に行ってほしくなかった。 傷だらけで帰ってくるのを見たくなかったから。 いつか、父を継ぐのだと思っていた。 おまえに継がせる気はないと言われた。 期待に応えられず、 戦争も嫌がる自分は、捨てられるのだ。 そう思った。自分は、必要とされない人間なのだと。]