[考えるのは止めだ止め、とオットーは頭を振る。
(>>54)それよりもヨアヒムだ。昨夜のヨアヒムは様子がちょっと変だった。
「座っても良い?」と訊かれた時にもちろん自分は無碍にせずに隣にする事を許した。可愛かったからヨアヒムの頬をつんつんと突いたりしたけれど、ヨアヒムの口数は普段より少なかったし、ヨアヒムとゲルトの間に流れる空気は微妙だった。
(>>55)ゲルトもゲルトで妙にハイテンションだったし。「僕ら仲良し」と既知の事実に「お前等が仲良しなのは知ってる」と真顔で返事してしまった。
(ふたりの間に何があったのかオットーは知る筈なく。もし蝶よ花よと甘やかしたヨアヒムに手を出した'×)手を出された(○)と知ったら娘を嫁に出す気持ちになったんだろうか。)
自分にとってヨアヒムは可愛い弟の存在だから何か困ってる事があったら相談に乗ってやりたいけれど…、無理には聞けないよなあと溜息をついた。
ふたりが喧嘩をしてるなら仲直りをしてくれると良いと祈って。]