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くぅ〜やっぱいいねぇこのセリフ。
まさに王道だわ。
[首魁である彼女が長椅子の上に飛び乗ってから声をかければ、それを受けて手下たちが下卑な微笑みを見せて、種籾を運んでいるような無力な市民にだけ通用する威圧を与える。
無数の釘を打ち込んだ棍棒を舌なめずりして見せる彼らを従える自分が口から吐いたセリフに、得も言われぬ高揚感を覚えて嬉しそうに拳を握った。
そんな賊の集団の中で、その頭目がセルベシア王国高官の服を着込んでいる姿がやたら違和感のタネであったが。**]