― 夕方、宿のレストランにて ―
[宿に着いた…はシャンパンの詰まった木箱を置くと、トントンと腰を叩いた。そこに珍しく焦った雰囲気の腐れ縁の友人の声>>49が耳に入ってきた]
エーヴァルト殿が行方不明…?ドロシーさんならともかく、エーヴァルト殿は良い大人なのですから、たまには一人になりたい日もあるでしょう。
[昨日の自分がそうであった、と…は心の中で独り言ちた。しかし、それに応えるエレオノーレ>>55の声、そして医師の言葉>>57を耳にし、木箱からシャンパンの瓶を取り出す手を止めた。]
エレオノーレさん、もし良ければ私と一緒に向こうの森を見に行きませんか…?ええ、幼い頃に住んでいた屋敷の周辺ですので、それなりの土地勘はあります。
ラヴィ、貴方は此処にいて、何かあったら貴方のお友だちや旅の女性たちをお願い致しますよ。
[…はラヴィの頭を優しく撫でると、宿で手持ちのランタンを借り、エレオノーレと連れ立って森へとエーヴァルトを探しに出かけた。]