[先ほど挨拶が途中だったフリーデルの提案>>59に感嘆の声を漏らす。]
化粧みたいな細かい作業は、俺にゃ無理だからな。頼りにしてるぞ。
[他に意識が向いていて、ニコラスへの小声>>64は聞き逃したので、懸念には気付かない。だが歩く最中は、一度へたり込んだフリーデルを横目で確認していたので、口の中で繰り返す言葉>>65が読み取れた。]
無理するこたねぇよ。この非常時だ、最初っからきばりすぎると途中でへたばるぜ。
[しっかりと繰り返す真意は理解しきれず、半ば自分にも言い聞かせる台詞を口にした。
その途端、昨日来た手紙のことを思い出す。差出人のタートザッヘ>>0:244、この名前は村の外で聞いたような覚えがあった。
なのにそれがフリーデルの実家の名前とか、定期的に返信がない手紙を書いていたとかとは知らない。男は敬虔な修道女の顔しか見たことがなかったから。
一体誰からの手紙か、不意に好奇心の襲われて、聞いてみようかと修道女をちらりと振り返った。**]