─ 回想・霧の海/幽霊船 ─
………契約が済んでるってことは、ディーも了承したってことだもんなぁ。
[妖であれ何であれ、契約というのは双方の了が無ければ成り立たない。
多分にディークの事だ、今されたものと同じ説明を聞いて即座了を返したのではなかろうか。
眠り病に罹った仲間達の為もあるが、この冥狐にカナン達の身体を使われない為に自分が引き受けたとか容易に想像出来る。
身体の持ち主が了承したことを、他人が納得いかないと喚くのは筋違いというものだろう。
いや、物凄く納得いかないし面白くないし冥狐とゲルト達の会話を聞けば聞く程心配にはなっているのだが。
冥界と夢の領域とかあの世とこの世の境とか不穏過ぎる話題に、此処でのんびりしてる状況では無いとひしひし伝わってきて仕方ない。
結論付けたゲルト>>40とカナン>>44に対して冥狐が否定を返していない>>46のがそれを更に助長させた。
安心していいとか言われても正直信用はできないが、夢の世界に飛び込む以外の選択肢など無い]